フルドームスキャン

Collage Siteでフルドームスキャンを行う方法について説明します。

スキャンワークフローから、フルドームスキャンを選択して、現在のステーションにフルドームスキャンを追加します。右側パネルにスキャン設定が表示されます。この設定では、スキャナ―のオンボードソフトウェアと同様のスキャン設定を行えます。どの機器に接続するかによって、設定オプションに若干の違いがあることに注意してください。これらの設定の詳細については、GTLまたはGLSのマニュアルをご参照ください。


| GTL フルドームスキャン設定|| GLS フルドームスキャン設定 || ESN フルドームスキャン設定 || CR-P1 フルドームスキャン設定







Collage Siteでは、新たに低密度スキャン転送の設定を用意しています。スキャン解像度が高い設定でスキャンする場合、データサイズが増加し、データの転送や処理に時間がかかります。 そのため、現場でのスキャン作業を効率的に行うには、低密度スキャンのみをWiFi経由で転送する低密度スキャン転送を有効にする必要があります。Collage Siteでは、あらかじめ転送や処理に時間のかかるスキャン解像度が設定された場合には、この設定をデフォルトで有効にしていますので、この設定を変更せずにご使用いただければ問題ありません。但し、WiFi信号強度が弱い環境では、低解像度のスキャン設定の場合でも、この設定を有効にすることをお勧めします。

またスキャン作業が完了した後、すべてのステーションの低密度スキャンをフル解像度のスキャンに一括でアップグレードできます。詳しくはスキャンアップグレードをご参照ください。



スキャン設定を変更したら、パネル上部にあるスキャン開始ボタンをタップします。スキャナ―が回転し、画像撮影、およびスキャンを開始します。スキャンの進行状況は、パネル上部にあるプログレスバーに表示されます。スキャナーが画像撮影、およびスキャンする際に、いくつかのステップがあります。

  • 初期化: スキャナーがその水平度をチェックし、データをキャプチャする準備をするのに数秒かかります。
  • 画像撮影: トプコン製スキャナーでは、点群の色付けのため、スキャンする前に画像を撮影します。レンズカバーが外されており、周囲が障害物や人などにより遮られていないことを確認してください。
  • キャリブレーション: 画像撮影が完了すると、スキャナーモジュールは自動キャリブレーションを実行して、最高の精度を確保します。
  • スキャン: スキャナーヘッドが回転し、計測が行われます。

右側パネルの上部にプログレスバーが表示され、次のステップで機器の実行状況を確認できます。



スキャンが完了すると、スキャンプレビュー画像がCollage Siteに送信されます。またスキャン結果を確認し保存すると、スキャナーからCollage Siteにスキャンデータが転送されます。



  • 保存+リンクボタンをタップすると、スキャナ―からタブレットへデータ転送を開始します。さらに、データ転送が完了した後、現在のステーションと一つ前のステーションの間にリンクを自動的に作成し、点群マッチングを用いた自動初期調整によるレジストレーションを自動的に行います。
  • 保存ボタンをタップすると、スキャナ―からタブレットへデータ転送を開始します。
  • 破棄ボタンをタップすると、スキャン設定パネルに戻り、再びスキャンを行えます。



スキャンデータの転送中に進行状況が表示されます。データの転送には時間がかかる場合があり、次の要因の影響を受けます。

  • スキャン解像度: スキャン解像度を上げるたびに、ファイルサイズが4倍になるため、データ転送に4倍の時間がかかります。そのため、スキャン解像度が高い場合(特に、GLS-2200では3.1mm / 6.3mm /12.5mm、GTL-1200では5.5mm / 11mm)、低密度スキャン転送を有効にし、スキャン作業後にまとめてスキャンアップグレードを行う方法を推奨します。
  • 画像: スキャン画像はスキャンサイズに比べてデータ量は小さいですが、GLSの望遠カメラを使用する場合は、画像枚数が多くなるため、転送に時間がかかります。
  • WiFi信号強度: スキャナーから離れたり、またはスキャナーとの間に障害物がある場合、タブレットとスキャナーの間の信号強度に悪影響を及ぼします。信号強度が弱いと、転送が遅くなります。スキャナーから15m以内での使用を推奨します。

データ転送が完了すると、Collage Siteはスキャン処理が開始されます。ステーションデータとスキャンが処理されて後、ビュー上に点群が表示され、点群マッチングによるレジストレーションに使用できるようになります。







保存+リンクボタンをタップした場合は、スキャン生成処理後に、点群マッチングを用いた自動初期調整の処理を行い、2つのスキャンデータの位置合わせを行います。

レジストレーションが完了すると、手動初期調整の画面が表示され、ステーション位置の修正、またはリンクの削除を行うことができます。